« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月31日 (金)

『A Hard Day's Night』

ビートルズの『ハード・デイズ・ナイト』(1964)を観ました。
「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」という邦題がついていたやつです。

目まぐるしく毎日を送る四人のドタバタと慌しい日常を
ドキュメンタリー風に描いた作品で、
秒単位で管理される立場をあざ笑うように無邪気に悪さを繰り返し、
周囲の熱狂などどこ吹く風といった感じで、
自分たちのやるべきこととして演奏を楽しむ若かりし頃の四人が
とても愛くるしいです。

RCで言うと『チャンスは今夜』とか『ドカドカうるさいR&Rバンド』とか、
そんな感じです。

息をつく暇もないぐらい狂瀾の日々からの逃避行を
楽しんでやろうとばかりに若さが溢れているのですが、
それが時代のせいなのか、ちょっと牧歌的でもあったりします。

ポールのおじいさんという人も出てきて、
クセのあるこのおじいさんにリンゴ・スターなんかは振り回されたり、
それでクライマックスに向けての緊張感がちょっと高まったりして、
映画としてもきちんとストーリーがあって楽しいです。

最後の演奏シーンはもっと観たいところですが、
それでも四人のカッコよさや勢いは十分に伝わってきます。

そしてもちろんサウンドトラック盤も素晴らしいです。

| | コメント (0)

2009年7月30日 (木)

温故知新。

やっとキヨシローとチャボ以外の音楽を聴くようになりました。
とは言っても、数ある中からようやく選んだ一枚は
二人のルーツを辿るようなアルバムでした。

サム&デイヴ、ウィルソン・ピケット、アレサ・フランクリン、
オーティス・レディング、ブッカーT.&ザ・MG's……、
とR&Bの大御所たちの名曲が並んだコンピレーション・アルバムです。

どこかのステージで、何かの曲に紛れて聴いたことのあるフレーズばかりです。
相当古い歌ばかりだけど、いい歌です。
じっくりと聴くことができて、
気づくと心地よいリズムに合わせて体を動かしていて、
現実の時間の流れとか部屋の中の蒸し暑さを、
束の間、忘れさせてくれます。

こういう人たちの体の中には、
刹那的でなく、
世代や時代を超えて無意識のうちに受け継いできた音楽が
きっとあるんだろうなあと思えます。
音楽が生活に密着しているということかもしれません。

そこには名もなき先人たちに対するリスペクトという概念が
当然のようにあるだろうし、
自分以前に敬意を払うということは
自分を十分に活かすことにもつながり、
自分以後に何かしらを残せる可能性が少しは広がることにも、
もしかしたらなり得るのかもしれません。

まさに温故知新です。

| | コメント (0)

2009年7月29日 (水)

『ロックで独立する方法』

清志郎さんが「Quick Japan」という雑誌で
2000年12月から2002年2月にわたって連載していた

 『ロックで独立する方法』

が単行本になったものです。

「バンドマンの夢と現実」「業界からの独立」「バンドからの独立」……
といったタイトルがつけられて、
清志郎さんの音楽への想いや、バンドへの想いが綴られています。

Quick Japanの担当者だった山崎浩一さんという方との対談を、
山崎さんがまとめた形ということで、
清志郎さんの純粋な文章というわけではないみたいですが、
それでも清志郎さんがこんな想いで歌を作っていたということが分かって、
興味深いし、勇気づけられます。

独立ということは物事の責任を引き受けるということだと思います。
色んな面倒ごとがついてくるのを承知の上で責任を引き受けたくなるほどの
愛情や情熱を傾けることのできる対象を持てるのは、
幸運なことだと思います。

それだけの幸運を掴んだら、
あとは自分で決めて引き受けるということだと思います。
そしてそのために必要なものは、
自分を信じる力です。

「ロック」を「翻訳」に置き換えながら一気に読み切りました。

 
↓この雑誌も素晴らしいです。しかも300円!

| | コメント (0)

2009年7月28日 (火)

"Life is good." again.

今年も本格的な夏がやって来ました。
今年も暑い夏を乗り切る相棒は、

 Life is good.

のTシャツです。

 Do what you like. Like what you do.
 Optimism can take you anywhere.

ということで、
どんな暑さにも負けず、
どんな圧力にも負けず、
どんな悲しみをも乗り越えるためには、
やっぱり前を向き続けることなんだと思います。

"optimism"(オプティミズム)というのは、
日本語ではもしかするとちょっと呑気な印象を与えてしまうかもしれませんが、
全然そんなことはありません。
「将来に対して希望と自信に満ち満ちた姿勢で臨むこと」です。

オプティミズムを日々の基本姿勢にできれば、
抱え込んだブルーズも想い出同様、
きっと素晴らしい糧になるはずです。

ヘヴィなブルーズをも糧にして、
この素晴らしい人生を、
たとえ夏が暑くても、
夏が暑いぐらいでぐだぐだせず、
満喫したいものです。

Life is good!

ちなみにオーガニックコットン100%のTシャツはとても肌触りがよくて、
蒸し暑い日でも心地よく過ごせます。

| | コメント (0)

2009年7月27日 (月)

レースのカーテン。

やっとリビング用にレースのカーテンを買いました。

これまではCDやDVDや本の背表紙がみるみる灼けてしまうぐらい
陽当たりが良すぎたんだけど、
これで適度に直射日光を遮りつつ、
気持ちのいい空間を保てます。

そして実際、無地の白いカーテンを吊っただけなのに
ゴムの木の緑も映えるし、
部屋の中は以前より明るくなったように感じるし、
外の景色は紗がかかってエキゾチックだし、
期待していた以上にリビングの雰囲気が良くなりました。

レースのカーテンがこういう演出効果を持っていたなんて、
これまで全く気がつきませんでした。

当然達成すべき主要目的と
あわよくば狙いたい付随効果というのは、
翻訳でもよく意識することです。

それをまさかレースのカーテンに見せつけられるなんて、
気が抜けません。

| | コメント (0)

2009年7月26日 (日)

WH71 祝5周年!

おかげさまでWild Hearts '71が今日で5周年を迎えました。

感謝の気持ちをこめて
ささやかなプレゼント企画を用意しましたので、
どしどしご応募ください。

 Banner

お待ちしています。
これからもよろしくお願いします。


8月3日追記:プレゼント企画は終了いたしました。
 たくさんのご応募ありがとうございました。

| | コメント (0)

2009年7月25日 (土)

『逃走迷路』

ヒッチコックの『逃走迷路』(1942)を観ました。

 飛行機工場で起きた爆発事故の容疑者として一人の作業員が浮かび上がるが、
 その男は自らの無実を主張し、
 警察の追跡を振り払い、
 事件に関与しているはずの男の行方を追う。
 警察に追われ、各地で破壊活動を行なう真犯人グループからも狙われ、
 善意の人たちに助けられたりしながら事件の核心に迫っていく、

といったスリリングなストーリーです。

民主主義や全体主義といった言葉がセリフの端々に出てくるなど、
イズムの相違による対立といった時代背景を大いに意識したような映画でしたが、
自らも警察から逃れながら真犯人を追いかけ、
大移動を続ける中で様々な立場や主義の人たちとの出会いがあり、
各シーンではいかにもヒッチコックといった細かい演出が盛りだくさんで、
全体のストーリー展開を楽しみながら
それぞれの場面ごとに工夫された演出を楽しめるのは、
ヒッチコック映画の特徴だと思います。

そして時々ほろりとさせられるようなエピソードやセリフも飛び出して、
いい映画だなあと思いました。

| | コメント (0)

2009年7月24日 (金)

『スミス夫妻』

ヒッチコックの『スミス夫妻』(1941)を観ました。

ヒッチコックなのにサスペンスじゃないということで
有名な映画のようです。

 本当はお互いに大好きなくせに、
 嫉妬心などのせいで喧嘩の絶えないスミス夫妻が、
 書類に不備があったということで
 実は法律上、正式な夫婦でなかったことが判明し、
 そこからまたしても大喧嘩に発展し、
 意地の張り合いになり、
 妻は夫の同僚といい仲になり、
 夫は仕事を放ったらかしてそんな妻を追いかけ……、

というようなストーリーです。

まず、仲のいい夫婦が実は夫婦として成立していなかった、
という設定がユニークだし、
妻が極端に嫉妬深く、
喧嘩をしたら仲直りするまで二人とも寝室を出ないことという取り決めがあったり、
そのためには夫は6日でも8日でも仕事を休まなければならなかったり、
実際に夫は仕事を6日でも8日でも休んでいたり、
会社もそれを気の毒に思いながら見守っていたり、
いちいち面白かったです。

ストーリーは単純で、
基本的なすれ違いと嫉妬だけであそこまで話をもっていくのは
ちょっとムリがあるんじゃないかと思うぎりぎりだったようにも思いましたが、
いつものヒッチコック映画ではおまけみたいな感じで取り入れられている
コメディの要素だけで丸々一本の映画を撮ったような、
品のいいコントを観ているような面白さがありました。

本当に仲のいい夫婦なのか、
仲のいい夫婦でいたいと思っているだけの二人なのか、
そんなテーマだったのかも……、
と思ったりもしました。

| | コメント (0)

2009年7月23日 (木)

『疑惑の影』

『疑惑の影』(1943)を観ました。
ヒッチコックです。

 カリフォルニアの田舎町の平凡な家庭に
 ニューヨークから叔父さんがやって来て
 一気に賑やかになるのですが、
 徐々にその叔父さんがなんだか怪しくなってくるのです。
 何かを隠しているのです。
 特に叔父さんが大好きな長女は、
 叔父さんのことを知りたがるあまり、
 事件に首を突っ込んでしまい……、

というようなストーリーです。
叔父さんが実際に事件に関与しているのかどうかは分からないのですが
そのぷんぷんと臭い立つような怪しさに気づいているのは
家族の中で長女だけという、なんとも呑気な一家です。
それが田舎の中流階級という設定なのだと思います。

丸っきり騙されるわけではなく、

 ん? どういうことかな???

という疑問というか気がかりなことが積み重なりながら展開していきます。

推理小説好きのお父さんが気分転換にといって
無邪気に殺人方法をあれこれ考えていたり、
お母さんが突き抜けて陽気だったり、
弟や妹がかなり小難しかったり、
長女は何歳の設定なのか分からなかったり、
ストーリーとは別のところでもごちゃごちゃと楽しい映画でした。

ジェームス・スチュアートは出てきません。

| | コメント (0)

2009年7月22日 (水)

『知りすぎていた男』

久しぶりにヒッチコックの映画を観ました。
『知りすぎていた男』(1956)です。

主演はジェームス・スチュアートで、
その妻役にドリス・デイです。

ドリス・デイの歌う『ケ・セラ・セラ』が映画の中でも
効果的に使われています。

 息子も連れて三人でモロッコに家族旅行に来ていたマッケナー一家が、
 偶然知り合ったフランス人の男から謎のメッセージを遺され、
 息子を誘拐され、メッセージを巡って脅迫され、
 息子を心配するあまり警察には頼らずに自分たちだけで解決しようとするが、
 そこには政府要人の暗殺事件が絡んでいて……、

といったストーリーです。
相変わらずのジェームス・スチュアートでした。
真面目すぎるということなのか、呑気というか鈍臭いというか、
イライラさせられます。

異国の地で幼い息子と離れ離れになったり、
いくら息子が誘拐されたからといってあそこまで我を忘れて、
勘違いしていることにも気づかずに他人に食ってかかっていったり、
あり得る設定のぎりぎりを綱渡りするように進むので白けることはないのですが、
ハラハラというよりはイライラさせられるのです。

ジェームス・スチュアートは数々のヒッチコック映画に出演していますが、
もはや本人として出ているのではないかとさえ思えてきます。
そしてこの意図されたとしか思えない規格外の鈍臭さに伴うイライラは、
たしかにサスペンスフルです。
「してやられた感」には腹立たしささえ覚えます。

もちろん、ストーリーやドリス・デイの歌う『ケ・セラ・セラ』など、
本当の意味での見所はたくさんあるのですが、
そんなことも吹っ飛んでしまうぐらい、
ぼくはジェームス・スチュアートと相性が良くないみたいです。
それなのに懲りずに観てしまうのです。

面白かったです。

| | コメント (0)

2009年7月21日 (火)

熊だらけ。

リーディングの締め切りを無事に終えました。

一冊丸ごと熊に関する話ばかりのノンフィクションで、
リーディング期間中は街に溢れる熊がやたら目に付きました。
キャラクターとしての熊は、
ぼくたちの生活にかなり浸透しています。

かわいい熊の色んなキャラクターが流行っているということは
多くの人が気づいていることかもしれませんが、
おそらく気づいている以上に流行っています。
大流行しています。
熊だらけです。

だけどその大半は、
実際の熊の凶暴性とか、哀しみとか、知性といったものを
それほど反映したものではありません。

野性のホッキョクグマの活動範囲は、一番狭いケースでも
平均的な動物園の檻のなんと100万倍は広い、
というような話もありました。

野生動物の絶滅の危機とか、
そんな話はなんとなく知った気になっていましたが、
そんな生半可な想像を遥かに超えて切迫していました。

そんな本です。
翻訳が決まるかどうかは未定ですが、
ぜひ大勢の人に読んでいただきたいと思う本でした。

| | コメント (0)

2009年7月20日 (月)

『忌野清志郎 フジテレビアーカイブス完全版』

フジテレビネクストで8時間にわたって放送された

 『忌野清志郎 フジテレビアーカイブス完全版』

を二日か三日かけて観ました。
RCサクセションが異常なまでの人気を博していた81年から最近に至るまで、
清志郎さんがフジテレビの番組に出演した時の映像が
一挙に放送されたものです。

RCやラフィータフィーの、
一体となったバンドのグルーヴィンなカッコよさはやっぱり抜群です。
初めて観たLove Jetsのライブにもぶっ飛びました。
2003年の『花はどこへ行った』も良かったです。
清志郎さんのカッコよさのほんの少ししか知らなかったんだなあと思いました。

五月以来、清志郎さんやチャボさんの音楽以外はほとんど聴いていません。
六月にジム・ビアンコをちょっと聴いたぐらいで、
ディランもストーンズも聴いていないし、
この間の『シャイン・ア・ライト』のDVDも実はあんまり楽しめませんでした。
今のところはそれでいいのだと思っています。

だけどまた以前のように、健全に、純粋に、
清志郎さんたちの音楽を聴けるようになれたらと思います。
そうなりつつあると思えるので、
今のところはこれでいいのだと思っています。

| | コメント (0)

2009年7月19日 (日)

雷。

またしても雷の季節がやって来ました。

雷ってこんなにきっちりと毎年やって来るものだったかなあと思うぐらい、
ここ数年は忘れずにやって来ます。
カーテンを閉めていても、
ゴロゴロドゴンと地響きのような音を立てながら
外で好き勝手に光っている様子が雰囲気で分かります。

不穏です。
穏やかではありません。
太陽はすっかり意気消沈しています。

くわばら、くわばら。

| | コメント (0)

2009年7月18日 (土)

朝から太陽が元気だったこと。

子供たちは今日から夏休みのようです。
大人用のカレンダーでも三連休です。
ぼくの太陽も帰ってきました。
だけどぼくは締め切り前です。

朝から太陽が眩しくて、
蝉がうるさくて、
気温はぐいぐい上昇し、
汗がところかまわず噴き出して、
何にせよ元気がいいのはいいことです。

季節にしても身の回りの環境にしても、
思いのままに自由に動き回れることが大事です。

暑い夏は熱く乗り切るのが一番です。
たとえカレンダーが赤くても、
黒いつもりで一気に締め切りを駆け抜けます。

| | コメント (0)

2009年7月17日 (金)

『1Q84』

村上春樹の最新作『1Q84』を読みました。

  

面白かったです。
坂道を駆け下りるみたいにぐいぐい読まされました。

夢を見ているような浮遊感、
登場人物の全員に自己投影できる俯瞰的な視点、
ぷるんっ!と何かがはじけて目が覚めたような既視感、
ぎゅっ!と心臓を鷲掴みされたような緊迫感、
こんがらがる話が頭や体の中で降り積もって落ち着くまでに
少し時間がかかりそうな気もしますが、
こういう展開はとてもしっくりきます。

一度にたくさんのイメージをどばっと放流させたような本ですが、
それを細部にいたるまで丁寧に描ききるところはさすがです。

この物語がぼくの中でもっと揺るぎなく落ち着いたら、
目を閉じて、かっと見開いた瞬間に
そのたくさんのイメージを目の前に解き放ってみたいです。
そして解き放ったイメージの群れの中に
ぼくも紛れ込んでみたいです。

紛れ込むことでまた読み手としての切り口を増やせるかもしれない、
そんなことを夢想させるファンタジックな本です。

| | コメント (0)

2009年7月16日 (木)

向こう側。

川に架かる駅のホームでベンチに座って夕風に吹かれながら、
『1Q84』のBook2をしばらく読んでいました。

大学生とはこんなにも子供っぽかったかと思うような集団に囲まれたところで
1Q84の世界から現実の世界に引き戻され、
次の電車に乗ると何か事故でもあったのか、
電車は遅々として進まず、
帰りがすっかり遅くなってしまいました。

青い夜が窓の外でだんだんその色を濃くしていくのを見ながら、
負けじと子供っぽかった自分の大学時代を思い返したり、
あの頃から今までのあっという間だった時間の流れに想いを馳せたり、
お腹が空いたのに Ah, 電車はなかなか進まない、とお腹をさすってみたり、
色んな軸の向こう側を想像しながら帰ってきました。

| | コメント (0)

2009年7月15日 (水)

Beautiful Moon...

ほんの何週間か前には、
まん丸く美しい月がぼくらの頭上に照っていたのに、
恥ずかしがり屋さんなのか、
厚い雲の陰に隠れてしまった。

それともぼくがぼんやりしていて、
広い夜空の中に見失ってしまっただけなのかもしれない。

それでも、短い間に照らしてくれた先には
一本の道が潔く、真っ直ぐに伸びていて、
今もくっきりと網膜に焼きついています。
その面影が、その道を往くことの厳しさと優しさを思い知らせてくれました。

だからぼくは、きっとこれからも、
脈々と伸びる一本の道の上を、
てくてくと歩き続けていくでしょう。

そしていつかまた、
美しい月がひょっこりと顔を覗かせてくれたら、
その時は思いっきり手を差し伸べて、
手元に引き寄せ、
胸に抱きしめたいと思います。

それまでぼくは、これまでと同じように、
脈々と伸びる一本の道の上を、
このまま真っ直ぐ、どこまでも真っ直ぐ、
てくてくと歩き続けていこうと思います。

| | コメント (0)

2009年7月14日 (火)

翻訳 is my life.

いやあ、しかし暑い。

ということで今日からクーラーを解禁しました。
本当はもうちょっと辛抱したかったのですが、
一週間後に締め切りを控えて暑くて集中できないというのもダメなので、
前倒しです。
一昨年はどうやら8月の間、クーラーを使っていたようです。

扇風機やクーラーを使って暑い夏を乗り切るのもいいんだけど、
できれば自分の身体の対応可能範囲を広げたいというのが本音です。

今日までも狭い部屋だと暑いから
比較的広いリビングに移ってやったりしていたのですが、
比較的広いリビングで窓を開けてやっていると
今度は外からの騒音が気になったり、
暑さ寒さだけでなく、騒音などに対しても気にならない図太さとか、
そういうのは性格もあるのだとは思うけど、
自分が今置かれている環境とか、甘んじている状況とか、
そういった諸々に由来しているような気がしないでもありません。

もちろん、そういう環境のおかげで、
心のギラギラを忘れずに済んでいるのかもしれないので、
何でもそうだと思いますが、一長一短です。

そういう人格形成も大きな目標の一つだし、
そういう過程で翻訳家としての成長を目指すのか、
翻訳家としての成長をきっかけに人としての成熟を目指すのか、
どちらがぼくにとって大切な目標なのかということを考えたりも
たまにはするのですが、
そういえば翻訳を職業にすれば
ぼくはその二つを同時に目指せると判断したのでした。

つまり翻訳はぼくの人生なのです。

今はまさにその最中です。
未だにその最中です。

| | コメント (0)

2009年7月13日 (月)

ラスト一週間。

さっそく締め切り一週間前となりました。

今回のリーディングは熊に関する歴史的、文化的、科学的考察のまとめ、
といった感じの本で、
小説と違って筋がある話というよりは、
調査結果や分析、分類、といった記録的要素の強い本なので、
レジュメの作成に工夫が必要になってきそうです。
おそらく『監視国家』での経験が活きてくるはずです。

今は一通り読んだところで、
これから二、三日かけて読み直しながらチャプターごとに要旨をまとめ、
四日目、五日目あたりで適当な箇所を試訳し、
六日目、七日目で仕上げます。

ここまで熊について詳しい本、熊のことしか書いていない本を読むことになるとは、
思ってもいませんでした。
そういうところもまた、このリーディングという仕事の面白いところです。

| | コメント (0)

2009年7月12日 (日)

『Shine A Light』

『Shine A Light』を観ました。

全編が見所と言っても全く過言ではないこの映画の中で、
たとえば観終えてすぐにもう一度観たいところを挙げるなら、

 "Champagne & Reefer"
 "Connection"
 "Brown Sugar"

の三曲かもしれません。
"Champagne & Reefer"はバディ・ガイの圧倒的な迫力に
ロニーでなくてもビビってしまうし、
"Connection"では曲の途中に挿入されているキースとロニーのインタビュー、
"Brown Sugar"は曲に入る前のミックのインタビューから
キースが弾くイントロへとつながる流れがサイコーにカッコいいです。

昔のインタビューを短く切り取って適当なところに挿入したり、
気の利いたコメントをさらりと付け加えるだけで、
そのシーンを一気に印象深く、多くを語るものにすることができる
ということのいい例だと思います。

だけどこういう映画は当然"Play it loud, please!"ということで、
ボリュームは大きければ大きいほどいいと思うのですが、
近隣への迷惑と天秤にかけた時に、
ボリュームを一つ、二つ、そして三つと絞ってしまい、
やっぱり映画館で観た時の迫力を再現することはできませんでした。

そんな不満を軽く感じながら二度目の三曲を観終えたら、
次はやっぱり

 ミックのオリジナル・ダンスを堪能できる"Shattered"
 ミックのギターを堪能できる"Some Girls"
 手ぶらのキースを堪能できる"You Got The Silver"

あたりかなあ。

そしてさらに……、と二度でも三度でも繰り返し観てしまう、
文句なしにサイコーの映画です。

| | コメント (0)

2009年7月11日 (土)

リセット。

今日は昼過ぎに突然ものすごい睡魔に襲われ、
そのまま抵抗することもなく、
ふらふらと丸腰で布団に入って昼寝をしました。

そして、走る人が走れば42.195km走れてしまうぐらいの時間を
一気に寝ました。

その間、夢を見ていたような気もするけれど、
暗く深い眠りに身を任せ、
走る人が走っていれば42.194km先まで移動することもできた時間の後で、
眠りに入る前の位置から全く移動することなく、
縦に寝ていたはずが横になっていた程度の動きがあったぐらいで、
すっきりと気持ちよくなって目を覚ましました。

リセット完了です。

一日の体力を一日で使い切って、
その夜の眠りで全て回復させて次の日を迎えることを目標にしているのですが、
時々やっぱり疲れを残してしまうみたいで、
こうして臨時の昼寝をすることになります。

リーディングのある月は体力勝負みたいな側面もあるので、
疲れを引きずらないよう、ムリな我慢をせず、
まとまった時間を昼寝に費やして一気にリフレッシュすることも大切です。

ということにすれば、
思いがけず昼寝をしてしまったことで自己嫌悪に陥ることもなく、
体力面だけでなく、気持ちの面でも楽になれます。

| | コメント (0)

2009年7月10日 (金)

読書の夏。

『1Q84』を読みたいと思いながら、
二、三日前から『ドリアン・グレイの画像』を読み始めてしまっています。

いつからうちにある本なのか、
ページをめくるたびに古い匂いがして、
実家の納屋を思い出します。

古い本と納屋の匂いは、
記憶の中でそのまま夏に直結しています。

古い本は時々ページに挟まっているちっちゃい変な虫さえいなければ
もっと好きになれるのに、ちょっと残念です。
あんまり布団の中で読もうという気にはなれません。

| | コメント (0)

2009年7月 9日 (木)

『きりのなかのはりねずみ』

この間『羆嵐』を読んだのは、
今リーディングをしている本が熊に関するものなので、
それを読み始める前に、
熊に関して何かしらのイメージをちょっと持っておこうと思ってのことだったのですが、
うちには『羆嵐』の他にも、熊が出てくる本があります。

『きりのなかのはりねずみ』という絵本です。

ロシアの作品を翻訳したものなのですが、
かわいい「はりねずみ」と「こぐま」が出てきます。

こぐまくんといっしょにお茶を飲みながら星を数えようと思って、
こぐまくんの大好きな「のいちごのはちみつに」を持って
はりねずみくんがこぐまくんの家に出かける話です。

夜の話なので絵は暗い色調なのですが、
それが道中の心細さをうまく演出し、
お友達との再会をとても待ち遠しいものにしています。

お互いのことを素直に思いやり合うはりねずみくんとこぐまくんがとてもいじらしく、
この絵本を読むとぼくの中に残るピュアな部分がもぞもぞと動き始めます。

同じ熊の話でも、『羆嵐』やぼくが今リーディングをしている本とは、
全く違う熊の印象を与える絵本です。
熊も人間と同じで、見た目だけでは判断できない奥深さを当然持っています。

そのあたりのこともぼくの翻訳で紹介できるよう、
今やっているリーディングを頑張ります。

| | コメント (0)

2009年7月 8日 (水)

机の上のライトが切れた。

そういえばこの間、机の上のライトが切れました。

深夜、一日の終わりに猛ラッシュをかけ、
日記も書いて、
PCの電源を落とし、

 よし、寝るぞ、

と思ってライトを消そうと手を伸ばしたら、
指がスイッチに触れる前にパッと消えたのです。

タッチセンサー式のスイッチなので、
もしかしたら指先がものすごい熱を発していて、
実際に触れる前に反応したのかとも思ったのですが、
それからは何度触れても点かなかったので、
やっぱり電球が切れたのでした。

以前も同じようなことがありました。

一日の終わりや締め切りが済むまで持ちこたえてくれるのは大した根性だけど、
深夜にそんなことがあると、ちょっとおっかなくてソワソワしてしまいます。

| | コメント (0)

2009年7月 7日 (火)

願い事。

ぼくらの願いが届きますように。
ぼくらの想いが伝わりますように。

Love & Peace.

| | コメント (0)

2009年7月 6日 (月)

THE Duet 「ガルシアの風」

先日のチャボさんのライブですが、
マリンバというぼくにとっては初めての楽器とのコラボレーションということで、
新鮮な経験となりました。
ブルーノートみたいな洒落たところでチャボさんのステージを観るのも
貴重な体験でした。

ブルーノートの雰囲気なのか、
新谷さんとの共演ということでなのか、
チャボさんはなんだか照れくさそうに見えました。
もしくは、やはりそうではない別の、特別な想いがあったのかも、
あるのかもしれません。

とくかく1日に2ステージを行なうために
1時間半というあっという間の出来事でしたが、
素晴らしい夜でした。

ステージの左側に立つチャボさんを対角線に見られるようにと
向かって右奥の席をあえて選んだのですが、
そこは高い位置だったのでチャボさんの姿はよく見えたものの、
チャボさんの弾くギターを裏から見ることになったり、
マリンバの新谷さんはシンバルやら何やらいろんな楽器に囲まれていたために
ほとんど見えなかったり、
ステージとの角度のせいか後ろの壁との距離の関係か、
最初のうちは音が割れるような感じでしかもこもって響いて
慣れるまではちょっと気になりました。

五月の出来事以来、初めてのチャボさんだというのに、
最初の頃はそんなことが気になるぐらい、
ちょっと余裕があったというか、
そういうオープニングでした。

"You Gotta Move ~ Everyday I Have The Blues"で始まって、
"Blue Moon"、"ホームタウン"、"Summer Samba"、"Voltage"……、
と曲順はあやふやですが、こんな感じでステージは続き、
途中で新谷さんの曲も演奏されたり、
新谷さんは声も美しくてちょっとハッとさせられたり、
そんな感じだったのですが、

だけど突然、チャボさんがタッタラタラタラ……と"激しい雨"のイントロを
爪弾き始めた瞬間、
あまりに突然だったため、
ぶわりと涙がこぼれてしまいました。
さらに

 「RCサクセションが、聴こえる」

と少し歌い、そこから

 日本のR&Bミディアム・テンポの最高傑作、"君が僕を知ってる"

が演奏され、
さらに荘厳な

 "I Can't Get Over You"

 「あれからずっと努力してるんだ
 きみの不在を受け入れるということを」

と歌い、流れる涙はもはやとめどなく、
メガネにはぶしゅぶしゅと涙の痕がつき、
顔はぐしゃぐしゃになり、
それでもそんなことは気にせずに
チャボさんを見届けることに集中しました。

夢を置き去りにしたまま、
残酷にもまた夏が巡ってこようとしています。

どんなことでも、全ての出来事を、
正面から受け止めなければと思いました。
どてっ腹にまともに喰らってでも、
正面から受け止めにいかないと次には進めません。

それが必要な荷物なら、
重くても抱えて、最後まで引き受けて、どこまでも持っていたいと思います。

| | コメント (0)

2009年7月 5日 (日)

38.

なんと!

38歳になりました。

 37だったかな?

と思って色々調べてみたのですが、
やっぱり38でした。

 いつの間に……、

といった感じです。

4ヶ月単位とか6ヶ月単位とか言っているからだと思います。
朝起きてから寝るまでの時間が活動の単位だった頃は
それを365回繰り返して年を一つ重ねていたけれど、
今は4ヶ月単位で3回とか、6ヶ月単位なら2回繰り返しただけで
一コ年上になってしまいます。

だけど年齢なんてたまたまだという思いは昔から変わらず、
自分が今何歳かに関係なく、
今やるべきこと、やりたいと思うことを一生懸命やりたいと思います。

それでも最近は、チャボさんなんかを見ていて、
年を重ねるのは素晴らしいことなのかもしれない、
なんてちょっと思い始めています。

メールとかメッセージカードとか下さったみなさん、
どうもありがとう! 愛してます!

| | コメント (0)

2009年7月 4日 (土)

THE Duet 「ガルシアの風」

今日は名古屋からです。
名古屋ブルーノートで、
チャボさんとマリンバ奏者の新谷祥子さんとの共演があったのです。

五月の出来事があって以来、とうとう初めてのチャボさんです。
東京では色々ライブがあったようなのですが、
そうそう東京までも行けないし、
だけど関西での公演予定は今のところないみたいだし、
居ても立ってもいられず、
名古屋遠征を決めたのでした。

何を期待して今日を待ちわびていたのか
自分でもよく分からなかったのですが、
家でビデオを観たりCDを聴いたり色々考えてしまったり、
そういうことだけでなく、そういうことではなく、
やっぱりライブでチャボさんの現在の音楽に触れたかったんだと思います。
そしてチャボさんの音の波に身を任せていれば、
そこからまた何か感じることがあるはずだと思ったのです。
思ったのかもしれません。

そして迎えた今日のライブのことは、
そろそろモブログがしんどくなってきたので
また明日以降に書こうと思いますが、
今日は素晴らしい夜でした。
来てよかったです。

| | コメント (0)

2009年7月 3日 (金)

タイミング。

とうとう届きました!

が、当然、今日は観ません。
今夜は朝までCSテレビで清志郎さん祭です。
そして明日は名古屋でチャボさんのライブです。

ライブの後はその余韻を体に染み込ませるためにも、
しばらくはチャボさんのミュージックを聴くことになるはずです。
そして清志郎さんの番組も繰り返し観るはずです。
さらに今月は清志郎さん関連の本や雑誌がたくさん出る予定です。

ということは、このド派手な『Shine A Light』でさえも、
しばらくは出る幕ではないのです。
タイミングが悪いので仕方ありません。

こういうことはよくあります。

五月の初めに珍しくエレファントカシマシの新譜を買ったけれど、
あの頃はとてもそんな気分になれなくて、
そのまま今も聴いていません。

ボブ・ディランの『Together Through Life』を買った時は
ちょうどジム・ビアンコのライブがあって、
聴きそびれたままです。

『Shine A Light』や『Together Through Life』は
きっと近いうちに時間を見つけるはずなので、
このままラックにじっと収まり続けるということはありえませんが、
エレファントカシマシにはちょっと申し訳ないことをしたと思っています。

何にしてもタイミングはなかなか狙いどおりにいくものではありませんが、
けっこう大事な要素だと思います。

| | コメント (0)

2009年7月 2日 (木)

奇蹟。

掃除機のコードが一回でするするするっと巻き取られていきました。
なんて気持ちいい!
いつもは

 ボタンを押して自動で巻き取り!

みたいな自信満々の雰囲気をばっちり出しているくせに、
途中まで巻き取ってはバタバタと止まり、
あえて少し引き出してから再挑戦するとまったく動かなくなり、
無理やり押し込もうとしても頑として受け入れようとせず、
そんなことを繰り返しているうちに
全く余計な10分が過ぎていったりしていたのですが、
今回は奇蹟です。

これまではちゃんと巻き取ってもらうまでに
本当に10分ぐらいかかっていたので、
なんだかバカにされてるような気もちょっとしていたし、
これからは掃除が終わっても
コードみたいなもんはだるんだるんに引き出したまま放っておいてやろうかと
思っていた矢先に起きた奇蹟でした。

それにしても、今回はたまたまうまく巻き取れたけど、
この機能は何十年も進化していないんじゃないかと思います。
こんなに使えない機能なら、
ボタンを押して自動じゃなくてハンドルを回して手動の方がよっぽどいいです。

| | コメント (0)

2009年7月 1日 (水)

ロケットスタート。

21日締め切りのリーディングを始めるにあたって、
ロケットスタートを目論んでいたのですが、
そこそこ成功しました。

本の世界に一気に没頭することで、
その後の集中を容易にする作戦です。

時間が足りないと思ったら、
時間を圧縮すればいいのです。

簡単なことです。

圧縮したうえでさらに足りないと感じたら、
休憩にします。

そんな感じでこれから20日間、
どんな世界がぼくを待っているのか、
楽しみです。

| | コメント (0)

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »