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2009年3月31日 (火)

息抜き。

駅の改札付近に地域の情報を載せた冊子やちらしが置いてあったりしますが、
その中に兵庫県立美術館のちらしがあって、

 「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」

というのをやっているということで、

 「ベラスケスの傑作が初来日!」

なんて魅力的な宣伝文句も躍っていたので、

 お、これは面白そうだ!

と思って行く気満々になっていたのですが、
帰ってきてちらしをよくよく見てみると、
一昨日で終わっていました。

夏には「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」というのが
京都市美術館に来るみたいなので、
これは忘れずに見に行こうと思います。

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2009年3月30日 (月)

『LIVE TOUR 2008 歌うたい 15<16』

ようやく本編を観ました。

15周年記念ライブツアーということで、
懐かしい曲からCMで話題の最新曲まで合計24曲が収録されていて、
見応えがありました。

「僕の見たビートルズはTVの中」とか、「レノンの夢も」とか、「tokyo blues」とか、
古い曲が新しく甦ったようなアレンジで演奏され、
先日のチャボさんのライブでも感じたことだけど、
ライブで聴くと唄の持つ力が改めて浮き彫りになることがあるように思います。

胸の奥から吐き出された実感が、
メロディに乗って聴く者の胸に届きます。
切ない歌から怒りをぶちまけたような激しい歌まで、
きっとそこには何かしらの「確信」があるはずです。
ぼくはそこに何か大きなヒントのようなものを感じています。

バンドでギュィンギュィン弾きまくっているのはもちろんカッコいいし、
ドライブする中にゆらゆらと漂うような浮遊感も心地いいけれど、
そういう目や耳から入ってくるカッコよさだけでなく、
ギュンギュン弾いている姿にも、
ジャカジャカ弾いている姿にも、
ぽろぽろ弾いている姿にも、
おちょけたMCをしゃべっている姿にも、
同じようにどっしりとした斉藤和義の存在を感じました。

だからのあの閉じたまぶたの向こうに何を見ているのだろう、
なんてちょっと考えたりもしてしまいます。

次こそは頑張って会場に足を運びたいと思いを新たにしました。

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2009年3月29日 (日)

『クロコダイル・ダンディー』

『クロコダイル・ダンディー』(1986)を観ました。

 オーストラリアの奥地に住むマイケル"クロコダイル"ダンディーが、
 ニューヨークから取材に来た女性記者を連れてジャングルを案内し、
 お返しに初めての大都会ニューヨークを案内され、
 ドタバタ騒動を巻き起こす、

といったほのぼのストーリーです。

難しく考えなくていいとは思うのですが、
ダンディーと恋に落ちる女性記者にどうしても魅力を感じられず、
むしろ何でも思い通りになると思っている身勝手な女としか思えなくて、
その点だけはずっと引っかかっていたのですが、
それは自由で純情なダンディーとのギャップということでいいのかもしれません。
ダンディーはちょっとクリント・イーストウッドにも似ていたりします。

ラストの地下鉄でのシーンは今観てもいいです。
家族で楽しく観られる映画だと思います。

大きなワニと水牛が出てきます。

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2009年3月28日 (土)

『ラジオ・スターの夜劇~冬の次は、春なのだ!~』

昨日は久しぶりに大阪で開催されたチャボさんのイベント、

 『ラジオ・スターの夜劇~冬の次は、春なのだ!~』

に行ってきました。

前半の約一時間半はDJタイムということで、
チャボさんが最近よく聴いている曲を
おもしろコメントを交えながら紹介してくれました。

ステージの上で実際にチャボさんがCDラジカセをかけてくれるのですが、
チャボさんの家に遊びに行って、
わいわいしながら聴かせてもらっているみたいな雰囲気があって楽しかったです。

そしてそれから15分程度の休憩を挟んでライブです。
イベントでのライブコーナーなので、
本来のチャボさんのライブに比べると、
時間も短くてダイジェストのような感じなのかなと思っていたのですが、
全くそんなことはなく、
約二時間半に及ぶ、白熱の、狂乱の、怒涛のライブでした。

古井戸時代の曲、
ビートルズやエルトン・ジョン(!)などのカバー、
ポエトリー・リーディング……、
至福の二時間半でした。

チャボさんの体内には真空管アンプが内蔵されているんじゃないかと思うぐらい
ボーカルに迫力があり、
ギターは変幻自在で、
MCはとても優しくて面白いのに
いったん演奏を始めるとあっという間にカッコよさの極致に達し、
魔法にかかったみたいな夜でした。

ポール・アンカ、フランク・シナトラで有名な『My Way』が演奏されたのですが、
これはオリジナルではなく、
セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスのヴァージョンを踏襲したもので、
初めて聴いたのですが圧倒されました。

 これぞロックスター、チャボ!

といった感じでした。
会場に行く前にちょっと時間があったので書店に寄って、
最近のチャボさんのインタビュー記事が載っている雑誌を立ち読みしたのですが、
ちょうどこの曲に関するエピソードが語られていて
聴いてみたいなあと思っていたところだったのです。
こんなチャボさんを観たのは久しぶりでした。

「ガルシアの風」と「SOSが鳴ってる」がポエトリー・リーディングされたのは
少なからずびっくりしましたが、
唄が根本にあって、それをどう演奏するか、表現するか、
ということは、またちょっと別のことなのかなという気がしました。
味わい方に工夫が施されても唄のエッセンスは変わらない、
といった感じです。
唄のエッセンスを変えずにあそこまで装いを新たにすることができるのは、
ものすごい表現力です。

その他にも今回のライブを企画した人たちからのリクエストを5曲、
さわりの部分だけ演奏してくれたのですが、
その中で「GLORY DAY」だけは、
少し気持ちの込め方が他の4曲とは違っていたように感じました。

 「輝け、俺のダイヤモンド!」

という、RC時代のあの曲です。

でも昨日のライブは本当に、
何がどう良かったとかいうことではなく、
全てが圧倒的だったのです。
言葉を失うぐらい素晴らしかったんです。
伝えきれないことがとてももどかしいです。

 「救いの神様、それはミュージック!」

という言葉に込めた思いも、
少し分かったような気がしました。
イベントだろうが何だろうが、
ステージに立ったなら最高の演奏を見せてくれるのは、
音楽への強い思いがあるからこそだと思います。

長いアンコールも終わり、
チャボさんが観客席に向かって深くお辞儀をしている間、
自然とみんな立ち上がって拍手を送っていました。
ようやく頭を上げたチャボさんがそれに気づいて
びっくりしたような表情をしていましたが、
客としてはどれだけお礼を言っても言い切れないぐらい、
たくさんのものを受け取った夜でした。

チャボさん、ありがとう! 本当にありがとうございました!

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2009年3月27日 (金)

お知らせ。

先週から、
このページの右サイドバーの一番下に
手作り感溢れる「お知らせ」バナーをこっそりと乗せています。

ご興味のある方はみなさんお誘い合わせのうえ、
どしどしご参加ください。

宜しくお願いします。

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2009年3月26日 (木)

メンタル・コンディショニング。

そういえば最近は翻訳に関する日記を書いていませんでしたが、
相変わらず順調です。

四月末に終える予定だった一回目の推敲は、
上旬には終わりそうです。

原書を読むのはもう何度目かになるのですが、
回を重ねるごとに、回を重ねた分だけ理解が深まります。
ということは理解しきれていないところがそれだけあった、
そしてきっとまだある、ということです。

だから時間があれば何度でも原書を読み返し、
時間がある限り推敲を繰り返すのですが、
推敲ということで言えば今はまだ一回目です。

プリントアウトしたとりあえずの翻訳に赤ペンで訂正を加えているのですが、
どのページも真っ赤に染まり、
推敲を始めて一ヶ月ちょっとで赤ペンは二本目がなくなろうとしています。

時間をかけて丁寧に進めば
落ちる心配のない綱渡りをしているみたいなところがあって、
ただ、もうちょっと早く先に進みたいんだけど、
そうすると今度はバランスを崩す恐れもあってなかなか思い切れない、
といった感じです。

これは翻訳や推敲の性質もあるのですが、
それ以上にぼくの性格によるところが大きいはずです。
だから急激にはどうすることもできないのですが、
それでも先週ぐらいから暖かくなってきて、
バランスを崩すこともなく機嫌よくペースアップしていたところに
最近のこの寒さなので、
昨日、今日は思ったほど捗っていません。
だけど、だからと言って焦ると、きっとバランスを崩すのです。

毎日がトーナメントなのであんまり悠長なことも言っていられないのですが、
そんな中でも自分の重心ぐらいは自分でコントロールして、
常に全力を出せるコンディションの維持に努めようと思っています。

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2009年3月25日 (水)

WBC.

日本の優勝で幕を閉じた第二回WBCは、
あまりきちんと観たわけではないけれど、
昨日の決勝戦はちょっと真面目に観ました。

かつては野球小僧だったわりに
日本のプロ野球もメジャーリーグもほとんど観ることがないので
実は日本の選手もよく知らなかったのですが、
昨日一気に好きになった選手の一人が内川選手です。

そのきっかけとなったのが、5回裏の韓国の攻撃で、
内川選手の守るレフト前にヒットを打たれ、
それを思い切りよく前進してスライディングしながら
逆シングルでショートバウンドでキャッチし、
バッターランナーが一塁を回っているのを見て
すかさず二塁に送球してタッチアウトにしたプレーです。

弾道が低かったので後逸すると長打になる危険性もあったはずなのに、
あの時の内川選手の表情を見る限り、
後逸など万に一つも考えていなかったように感じました。
たとえキャッチできなくても体に当てて前に落とすという、
内野手的な判断があったんじゃないかと思います。
そんな気迫を感じました。

あんな迫力のあるプレーを見せられると、
さすがプロだと思うし、
野球はエースピッチャー一人でも、一人のスーパースターだけでもできないという
当たり前のことを思い知らされます。

あれは日本がチャンスを潰した後で、
しかもホームランで同点にされて、
連打で勢いづかせてしまうとその後の展開は違ったものになっていたかもしれない
ビッグプレーだったと思います。

勢いなんてきっと気持ちの問題で、
勢いを引き寄せたからと言ってその勢いのままに
ぽんぽん打てるようになるわけじゃないし、
実際にあのプレーの直後の内川選手もショートゴロに倒れているけれど、
それでも勢いを相手に渡さず、
我慢して、ぐっと堪え続けるためにも、
ああいうプレーは大きかったんじゃないかと思います。
ムードは確実に盛り上がります。

実は昨日の決勝を真面目に観ようと思ったのも、
あのプレーを見てからです。
それまでは翻訳をしながら見ていました。

負けたら終わり、というプレッシャーの中で、
それを力にできるのが底力だと思います。

そのためには集中力も必要だし、
自分を犠牲にすることも必要だし、
仲間を信じることも必要だし、
我慢することも必要だし、
思い切ることも必要だし、
技術面だけでなくそういう総合的な力を一つ一つ積み重ね、
チームとしてまとめ上げることも必要です。

リーグ戦とは違う面白さが、やっぱりトーナメントにはあると思いました。
清々しいです。
ぼくもどこかで帳尻を合わせるのではなく、
毎日をトーナメントのようなつもりで過ごそうと思います。

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2009年3月24日 (火)

『LIVE TOUR 2008 歌うたい 15<16』

最近の斉藤和義は人気がありすぎて、
ライブがあってもなかなかチケットが取れず、

このツアーの時もファンクラブ会員にも関わらず参加できなかったという、
15年来のファンとしては嬉しいような寂しいような、腹立たしいような、
ちょっと距離を置こうかとさえ思ってしまうような、

そんなツアーがDVDになったというニュースを
一ヶ月前だったか二ヶ月前だったかに聞きつけ、
うほうほと喜んで予約注文し、
最近はチャボさんのことで頭がいっぱいだったので、
特に待ちわびてはいなかったのですが、
今日届いて、やっぱりテンションはちょっと上がりました。

だけど今日はあまり時間がなかったので、
Disc2の「15周年記念プレミアライブ」の5曲分だけ観ました。

もう深夜だったのでボリュームを絞って観たのですが、
それでもやっぱりカッコよかった。
惚れ惚れするぐらいカッコよかったです。

斉藤和義は指が長いのか手が長いのか、
余裕があって、ダイナミックです。
少しでも距離を置こうなんて考えたぼくがバカでした。

 次はなんとしてでもチケットを取るぞ!

と熱く誓うことができました。

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2009年3月23日 (月)

『背の曲がった男』

『まがった男』("The Crooked Man")の原作の翻訳、

 『背の曲がった男』

を収録している短編集「シャーロック・ホームズの思い出」が家の本棚にあったので、
原文をProject Gutenbergで拾い読みしながら、
さっそく読んでみました。

デヴィッドのくだりは、
最後に訳注という形で処理されていました。

デヴィッドという名前の人物がいて、
時にデーブと呼ばれたり、デイヴィーと呼ばれたり、
さらには日本ではダビデと呼ばれている人物とも関係があったり、
名前や愛称にまつわる部分は翻訳では難しく、
工夫が必要になってくる箇所です。

名前に関する部分に限らず、
基本は原書に書かれていることを過不足なく日本語で再現したいのですが、
文化的な背景などの相違から小説を読む前提が違う、
という決定的な要素についても考えないわけにはいきません。

だから訳注をつけたり、カッコの中に説明を付記するというようなことも
場合によっては検討しないといけないのですが、
どうしてもそこでいったんリズムが途切れてしまいがちです。

かといって、原文に書かれていることだけだと、
ちんぷんかんぷんのまま終わってしまうということも十分に考えられます。

文末に必要最低限の訳注を掲載するという方法は、
原作のスリリングな面白さを損ねることなく、
読者にも優しい結果となっていると思いました。

一概に解決方法をパターン化できるようなものではなく、
その時々で一番いい方法を考えていくしかないのだと思いますが、
問題点はある程度前もって意識しておくことができます。

だからできるだけたくさんの本を翻訳家としての立場から読むことも、
やっぱり必要です。
今手がけている翻訳だけで精一杯、なんていうのは言い訳にすぎません。
今手がけている翻訳をさらに完成度の高いものにするためにも、
他から学ぶべきことはたくさんあるはずです。

やる気が湧いてきました。

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2009年3月22日 (日)

『まがった男』

「シャーロック・ホームズの冒険」の第5話、

 『まがった男』(1984, 原題"The Crooked Man")

を観ました。

 バークレー大佐が自宅で死体となって発見され、
 その横で妻も気を失って倒れていた。
 数分前に夫婦で激しく口論していたと侍女が証言したことから
 妻に嫌疑がかかるのだが、
 ホームズはそこに第三者の存在を疑う。
 そして実際に第三者は存在し、
 しかも大佐とも妻とも深く関わりのあった人物だった……、

というようなストーリーです。
イギリスがインドを植民地としていた時代の連隊での事件、
時代や環境に関わらずエゴが渦巻く男と女の関係、
同じ環境にあったはずの三人がそれぞれ辿る運命、
そして数十年の時を経ての邂逅、
とてもドラマティックな物語でした。

どこにも出てこない「デーヴィッド」という男の名前が鍵を握るのですが、
デーヴィッドとは旧約聖書に登場するダビデのことでした。
家臣であるウリヤの妻を愛してしまい、
自らの妻とするために策略によってウリヤを戦死させた男です(『サムエル記下11)。

日本語では「ダビデ」という表記に落ち着いているので、
原作の翻訳ではどう処理されているのか、気になるところです。

時代背景や周辺知識など、翻訳に必要なリテラシーを学ぶという点でも、
「シャーロック・ホームズの冒険」はとても面白いです。

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2009年3月21日 (土)

資生堂パーラー。

昨日は銀座通りにある資生堂パーラーに行きました。

モボやモガが集うそんなお洒落な店をぼくが知っているのは、
もちろん浅田次郎の『天切り松 闇がたり』シリーズで
「振袖おこん」が贔屓にしているところだからです。

 「後ろにいるのは本庁の刑事だ。 
 私(わ)っちが通せんぼしとくから、
 あんたは通りの西っ河岸に渡って、
 資生堂のパーラーで待ってな。」(第四巻「尾張町暮色」)

ってな感じです。

そこでかつての妹分「お銀」とアイスクリームを食べたりするのですが、
『天切り松読本』によると、
資生堂のアイスクリームの歴史は明治35年(1902年)にまで遡るそうです。

資生堂薬局内に、
アイスクリームやソーダ水を製造販売するソーダファウンテンがオープンし、
化粧品とともに新橋の芸者衆の間で大人気となったということです。

そんな歴史ある資生堂パーラーで
お上品にサンドイッチとアイスコーヒーを頼むと、
格調高いサービスがついてきました。

おこん姐さんが三色アイスを舐めていた頃とは
内装は違っていると思いますが、
天切り松の一家が活躍していた頃からこの店はあるんだと思うと、
サンドイッチもちょっとロマンチックに思えました。

シャガールの絵が一枚かかっているところなんかも粋でした。

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2009年3月20日 (金)

『2009春 梅津和時・プチ大仕事@新宿PIT INN』(つづき)。

昨日のつづきですが、
ポーグス、トム・ウェイツ、キンクス、ビートルズ、カーティス・メイフィールドなどの
カバー曲が80%ぐらいを占めていました。

しかし、
『ガルシアの風』『Blue Moon』などチャボさんの名曲あり、
ポエトリー・リーディングあり、
梅津さんのボーカル(!)あり、
梅津さんとチャボさん共作の新曲(「祈り」)ありで、
とても新鮮で、楽しかったです。

梅津さんのサックス、ピアノ、
佐藤芳明さんのアコーディオンをバックに
チャボさんがポエトリーをリーディングしたのですが、
これには圧倒されました。

ポエトリー・リーディングも含めて、
チャボさんの音楽の向こうには物語があるように思いました。
上空を物語が早送りのように通り過ぎていく中、
チャボさんは何も見逃すまい、些細な出来事まで全てこの体で受け止める、
とばかりにしっかりと大地を踏みしめ、
その想いをギターと声に込めているように感じました。
その物語とは、おそらくチャボさんの人生……、かな。

その声に耳を澄ますように、
バックでサキソフォンやピアノに向かう梅津さん、
アコーディオンを奏でる佐藤さんにとって、
音は視覚的なものなのかなあと思いました。
ぼくみたいな素人は音楽は耳で精一杯聴くしかできないけれど、
梅津さんの耳に音楽はもっと色鮮やかに届いているように感じました。

なんというか、凄かったです。
音楽の向こうに、チャボさんたちが見ている広がりのようなものが、
ぼくにもちょっと見えた気がしたのです。
なんというか、表現したいものがあって、
それを表現できる手段を持った、カッコいい大人なんです。

何度でもライブを体感して、
もっと深く知りたい、理解したい、
とライブを観に行くたびに思います。

そして来週もチャボさんに会えるんです。
今度はソロです。
さらにディープな世界に引きずり込まれそうです。

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2009年3月19日 (木)

『2009春 梅津和時・プチ大仕事@新宿PIT INN』

『2009春 梅津和時・プチ大仕事@新宿PIT INN』に行ってきました。
ゲストは仲井戸"CHABO"麗市!と佐藤芳明(Acco.)です。

初めてのイベント、初めての会場ということで、
どんな雰囲気になるのか、
メインを張る梅津さんはどんなスタンスで演奏するのか、
佐藤芳明さんとはどんなミュージシャンなのか、
今週は今日が近づくにつれ、
ドキドキワクワクが止まりませんでした。

どんな予習をしていけばいいのかも分からなかったので、
ぶっつけ本番という感じでした。

そして迎えた今日は朝からポカポカと暖かく、
ベストのコンディションで夜に臨むべく、
事前に買ってあった本気度100%のマスクで花粉をガードし、
家を出ました。

整理番号82番ではぎりぎり座れなかったのですが、
立見席としては一番前に陣取ることができました。

続きは明日書きます。

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2009年3月18日 (水)

言葉遣い。

ドラッグストアで3本入りの葛根湯を一箱買ったのですが、

 「お印だけでいいですか?」

と言われ、
鞄を持っていなかったし、
ポケットには入らないサイズだったし、
まだコンビニにも寄る予定だったから
商品を袋に入れずに持ち歩くのは嫌だったので、

 「袋に入れてください」

と言いました。
すると、ぼくは聞き逃さなかったのですが、
軽くため息をついて、

 「お印だけでしたら2円お引きできたんですけど、よろしいんですね?」

と念を押されました。
なんてイヤな言い方なんだろうと思いながら、

 「はい」

と答えました。

 「え! 2円引いてもらえるんですか!?
 それだったら話は別です。お印だけにしてください!」

と言うかもしれないと思われたのだろうか???
その可能性は、否定はできないけれど限りなく0%に近いように思います。

そうでなくても、
最初からそういう条件も説明したうえで
袋に入れるのか入れないのか訊けばいいと思うし、
客に嫌味を言いたくなるぐらいマイバッグの使用を推進しているのなら、
もっと普段からアピールすればいいし、
何を後から人をおちょくるようなことを言ってきているのかと思いました。

言ってしまった言葉が思っていた以上のインパクトを持ってしまった
というケースもないことではないので、
普段はあんまり人の言葉にいちいち腹を立てたり
傷ついたりしないように努めているのですが、
そういうケースだったかどうかは、やっぱり分かるものです。

他にどういう理由があって、あるいは事情があって、
あんな言い方になったのだろうと色々と考えてみたのですが、
思いつきませんでした。

今日の店員さんは確実に、エコを拒否したぼくを仕留めにきていました。
「はい」としか答えなかったのは、
仕留めにこられて仕留め返そうとするのではなく、
ひょいと避けて相手の言葉を宙ぶらりんにしてしまう作戦です。

言葉遣いには気をつけようと思います。

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2009年3月17日 (火)

30+70→100!

だいぶ寒さも和らぎ、日も長くなってきました。

夜になって外に出る時も
布団みたいなごついコートを着ることもなくなり、
縮こまっていた体も少しずつほぐれてきている感じがします。

冬の間は寒さと眼精疲労で
肩から背中にかけてコンクリートみたいに凝り固まっていたので、
おそらくそのせいで、己の潜在能力の30%ぐらいしか
力を出せていなかったはずです。

そう、冬場は『北斗の拳』で言う通常の人間レベルだったのです。

暖かくなって体が思うように動き、
残りの70%も使えるようになると、
もはや極意をマスターした伝承者レベルです。

ただ三月が中旬に差しかかって暖かくなっただけで、
伝承者レベルにアップグレードできるなんて、
嬉しい限りです。

まさかこんな形で『北斗の拳』を思い出すとは、
10分前までは思ってもいませんでした。

思えば中学生の時は毎週『北斗の拳』の話題で盛り上がっていました。
暴力に支配された世紀末の話をしながら、
のほほんと平和な時代でした。

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2009年3月16日 (月)

Run, don't walk.

気休めに甜茶を一杯飲んでから、
久しぶりに走ってきました。

走り出して30分後に鳴るようにアラームをセットした携帯をポケットに入れて、

 のろのろ、のろ、のろ、のろ……、

と、子供の乗る三輪車にも余裕で抜かれるぐらいのペースで
悠々と走ってきました。

こんなペースでどこまで行けるのかなと思いながら走っていたのですが、
そろそろかな、そろそろかな、と何度思ってもなかなかアラームは鳴らず、
けっこう走っちゃって、
結局いつもの折り返し地点の1kmぐらい手前でアラームが鳴り、
そこからまたのろのろと同じペースで引き返し、
往復で一時間、合計8kmを走ってきました。

ずっと走っていなかったので、
こんなペースでも血行が良くなって太ももや腰が痒くなったり、
ちょっと靴擦れしたみたいに踵が気になったり、
膝が痛くなってくることが一番イヤだったのでずっとヒヤヒヤしていたり、
ランナーと呼ぶには程遠い走りでした。

ぼくは社会人になって野球チームを作っても、
楽しすぎて投げすぎて肩を壊して投げられなくなったり、
ランニングを始めても膝が悪くてすぐに痛くなってきて、
全くしんどくないのに走れなくなったり、
スポーツを楽しむ前に遊びでもスポーツを楽しめる体作りの大切さを、
今は痛感しています。

だからランニングで膝を痛める、
なんていうのはぼくにとっては全く意味のないことで、

 走れる範囲で走ること、
 走れる範囲を広げるために体をケアすること、

が張り切って走ることよりも大切なのです。
だから今は本当にランニングを楽しめるようになるまで、
のろのろペースでもじわりじわりと続けていく所存です。

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2009年3月15日 (日)

『北北西に進路を取れ』

ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』(1959)を観ました。

 ゲーリー・グラント扮する広告代理店経営者のロジャーが
 カプランなる人物と間違われて怪しげな二人組に連れ去られてしまう。
 連れて行かれた屋敷でボスらしき男に詰め寄られ、
 何のことか見当もつかないと否定し続けると、
 事故に見せかけて殺されそうになる。
 カプランとは一体何者なのか、
 男たちは何を企んでいるのか。
 命からがら逃げ出したロジャーは次々と事件に巻き込まれ、
 そのたびに自分が容疑者となってしまい、
 謎の女も登場し……、

といったストーリーです。

何者なのか分からないままに人物が登場し、
正体が分かったと思ってもやっぱり「?」がつきまとい、
そういう不安定な状況は主人公と全く同じ立場なので、
ハラハラドキドキしながら感情移入できました。

勘違いされ、巻き込まれ、追いかけられ続けるのは不運極まりないのですが、
途中からは主人公がどん臭いせいじゃないかと思うところもあり、

 なんでやねん…、なんでそこでそんなことをする……、

と主人公に対する苛立ちなども感じつつ、
そういうところも含めてスリリングでした。

「北北西に進路を取れ」と言いながら、
舞台はニューヨークからシカゴへ、
そしてラシュモア山(サウス・ダコタ)へと、
進路はむしろ西を目指しているのはどういうわけなのか気になるところですが、
それは最後まで分かりませんでした。

話はテンポよく展開し、
ぼくなどはついていくのにちょっと必死だったりもしたのですが、
136分という長さを感じさせない、非常に面白い映画でした。

脚本は『麗しのサブリナ』(1954)や『サウンド・オブ・ミュージック』(1965)も
手がけたアーネスト・レーマンです。

  

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2009年3月14日 (土)

『磔磔2008盤「継続は力なり。」…ってか。』

ようやく昨年末の麗蘭ライブCD

 『磔磔2008盤「継続は力なり。」…ってか。』

が届きました。

このジャケット写真は29日のライブのアンコールの時に撮ったものです。
いい写真だなあと思います。

 年末は俺らに任せとけ!

みたいな自信と充実感に満ち溢れているように感じます。
磔磔ライブ盤は2005年から出ていますが、
ジャケット写真も毎回楽しみです。

プレイボタンを押すと、
期待を煽る「麗蘭のテーマ」に始まって、
今までとはがらりと雰囲気が変わってファンキーになった「ミッドナイト・ブギ」で、
さっそくもっていかれたことがリアルに甦ってきます。

いつもはチャボさんばかりに注目しているのですが、
この時はKoheyくんのファンキーっぷりっぷりが
カッコよかったことを覚えています。
新曲の「今 Yes-We-Can」はそんなファンカホリックっぷりが炸裂しています。

今回収録されたのは厳選された10曲で、
本番の3時間を超えるライブを考えると「ダイジェスト」という感じですが、
どこを取ってもハイライトというべき濃密なライブなので、
もちろんその熱い雰囲気は十分にパッケージされています。
どの曲もイントロを聴いただけであの日の夜を思い出し、
鳥肌がスタンディング・オベーションしています。

ヘッドフォンをして大音量で聴きたいアルバムです。

 Play it loud, please!

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2009年3月13日 (金)

予定変更。

せっかく走る気満々だったのに、
まさかの雨でした。

ああ、残念……。

一旦予定を立てて、
天気に限らず色んな事情で変更せざるを得なくなっても、
できればへっちゃらでいたいと思います。

それはたぶん段取りの問題のはずです。
やるべきことが整理できていて、
優先順位や所要時間が確認できていれば、
突然の予定変更にも柔軟に対応できます。

おそらくそれぐらいのことはみんなやっているのだと思いますが、
なんせぼくはそういうところで融通がきかないので、
色んなところで大変です。

やるべきことはかなり先の分まで整理しているし、
優先順位も大体の所要時間も確認できているんだけど、
一つ目のことをやっている時に二つ目以降のことを具体的に考えるのが、
昔からどうも苦手です。

もうちょっと要領よくできればいいんだけどもうどうしようもなさそうだし、
そこをどうこうすることに腐心するよりも、
一つ一つを地道にやっていくという基本方針を貫き、
たまにぽっかりと空いてしまった時間は大胆に気分転換に利用する、
というぐらいでもいいのかなと思ったりもします。

もうちょっと余裕が必要なのかもしれません。

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2009年3月12日 (木)

ランニング再開宣言。

そろそろ暖かくなってきたので、
またランニングを再開したいと思っているのですが、
一日のペースがある程度固まってきてしまっているので、
そこにランニングの時間を取るとまたペースが崩れるなあ、
とかなんとか理屈をこねてサボっていました。

でも時間なんて元からあるものというよりは
自分で工夫して作り出していくものだと思うので、
まずは1時間、ランニングの時間を取りたいと思います。

久しぶりなので10キロも走れないと思いますが、
走れなくても30分走った時点で折り返し、
1時間で帰ってくるようにすれば、
その1時間を残りの23時間で取り返すぐらいはできるはずです。

これはいいアイデアです。
距離を気にせず、走り続けられる時間を延ばしていくようにすれば、
それこそまさにLSD、Long Slow Distanceです。

最近はまとまった時間を取って走ることがなくなっていたのですが、
走っている間の頭はかなりクリエイティブに働いたりするので、
翻訳にもいいのです。

あんまりルールを決めずに、
走れる日に走れるだけ走るようにしようと思います。

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2009年3月11日 (水)

ダンディズム。

珍しくファッションに関する話題ですが、
最近気になっているのは断然、

 ツイードのジャケット

です。

最近気になり出したきっかけはさっそく忘れてしまったのですが、
ツイードのジャケットと言えば、
スティーブ・マックイーンであり、ポール・ニューマンであり、
シドニー・ポワチエであり、アル・パチーノであり、
チャーリー・ワッツであり、マイルス・デイビスであり、
チェット・ベイカーであり、ビル・エヴァンスであり、
ヘミングウェイであり、ジャック・ケルアックであり、

 とにかくエレガントな大人の必需品、

というのがぼくの勝手なイメージです。
上に書き連ねた人たちが実際にツイードのジャケットを愛用していたかどうかは
全く知りません。
あくまでぼくのイメージです。

裾の辺りが雑にほつれていたりして、
そんなことも気にせずに山に入っていって、
雉などを撃っているイメージもあります。

ポケットにはペーパーバックとか入っているかもしれません。

バーナーでコーヒーを沸かし、
ナイフでハムを切って食べているかもしれません。

音楽はiPodではなくラジオです。

クラシックカーに乗って田舎道を走るのもいいです。

そして部屋に帰ってきて、作務衣に着替える、
というのがぼくの考えるダンディズムです。

その時は囲炉裏があればいいと思います。
柱や梁が煤で黒く光っていればなおいいです。

キング・カズのスタイルもカッコいいんだけど、
おそらくぼくが目指すべきファッションとは違うんだと思います。

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2009年3月10日 (火)

もってこいの季節。

昨日から左の上腕部がなんとなく痛いような、
なんとなくだるいような感じがするなあと思っていたら、
思い当たりました。

一昨日、机の左側に置いてある複合機を使って、
4時間かけて300ページの本をスキャンしたのでした。

ページを開いて複合機の上に置いて、
浮いてこないようにけっこう力を入れて押さえつけ、
スキャンして、
そしてページをめくってまた置いて、押さえつけてスキャンして……、
という作業を300ページなので150回繰り返したのです。

これは新しい本を読む時にどうしても必要な作業で、
複合機とPCはこの作業のためにもベストポジションを確保しているのですが、
それでもやっぱり一気に一冊を仕上げてしまうのはしんどかったみたいです。

新しい本を読み始める前のこの4時間前後が、
必須なんだけど大変で、機械的な作業なので退屈で、
取りかかる前にはちょっと気が重く感じたりもします。

さらにぼくのPCの限界ということなのだと思うのですが、
それだけスキャンしたうえで印刷しようとすると、
一時的にフリーズしたり、急激に動作が遅くなったりするのです。
ノートPCがあるのでそれほど支障はないのですが、
もっと快適な環境であればなあと思ったりもします。

だけど今回も左腕の筋肉痛と引き換えに、
無事にスキャン作業を終えました。

そして新しい本を読み始めようとしているところです。
つまり新しい企画の作成に入ろうとしているということです。
どういう形でこの企画を現実のものにするか、
今回はこれまでとは違ったアプローチを検討しています。

春は新しいことをするにはもってこいの季節です。

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2009年3月 9日 (月)

春。

少しは寒さも和らいできたと思ったら、
さっそく眠いです。

甜茶+ヨーグルトで対策を練ってきたはずの花粉症も
最近は朝のうち少し辛く、
薬を飲むとしばらくして眠気が大群で襲ってきます。

薬を飲んで花粉症を抑え、
パワーアップした眠気に相手を絞って戦うか、
相手の力を花粉症と通常レベルの眠気に分散させて戦うか、
究極の選択です。

以前は眠気が相手なら負ける気が全くしなかったのに、
と言うまでもなく眠気などはなから相手として認めていなかったのに、
最近はすぐにヘロヘロとやられてしまいます。

だけどかまけないことを自分に誓ったぼくには、
もはやヘロヘロなどという言葉は不要です。

眠気に襲われるということは、
きっと心のどこかで眠気を求めているのだと思います。
もう全てを終えて眠ってしまいたい、
という甘えが心に巣食っているのです。
だから眠気の神様はそれを見逃さず、
きちんと眠気を運んでくるのだと思います。

意志の力で進むべき道を作り、
運んできてもらうべきものを運んできてもらえるよう、
花粉に対しても眠気に対しても、
毅然とした態度で臨みたいと思います。

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2009年3月 8日 (日)

音読。

推敲時に訳文を音読することは決まった工程として組み込まれているのですが、
原文を音読することもたまにあります。

今は

 1.原文を読み込んで、
 2.一通りの翻訳を終えて、
 3.一度目の推敲

をしている段階なのですが、
推敲とは別に、
空いた時間に原文を最初から音読しています。

すると、推敲の時点でまだ「?」が残っていた箇所がよく理解できたり、
見逃していた意味に気づいたり、
「二度目の推敲」ということなのかもしれませんが、
推敲のペースと音読のペースの差によるところもあるように思っています。

推敲はとにかく多角的に行なうべきだと思うので、
原文の音読という方法は、
今後も有効に使っていこうと思います。

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2009年3月 7日 (土)

『スティング』

『スティング』(1973)を観ました。

『明日に向かって撃て』(1969)のジョージ・ロイ・ヒル監督、
そしてポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが再集結し、
アカデミー賞作品賞など7部門で栄冠に輝いた作品です。

  

やっぱりカッコよかったです。

1936年のシカゴを舞台に、
詐欺師たちが仲間を殺したギャングに復讐すべく、
イカサマにイカサマを重ねて追い詰めていくストーリーです。

手の込んだイカサマが次々と仕掛けられていくテンポのよさが痛快で、
男前でコミカルな主演の二人もカッコよく、
当時の街の風景やファッションも楽しめるし、
音楽も軽快で、
ノーマン・ロックウェルのようなノスタルジーに溢れています。

初めて観たのは20年近く前になると思いますが、
その時は実はあんまり好きではありませんでした。
オシャレ気取りなところが気に入らなかったのかもしれません。

だけどそれをオシャレ気取りだと取るぼくの方が、
若さゆえに気取っていただけだということが今回分かりました
(今回分かるまでもなく薄々気づいていたことではあるのですが)。

ロバート・レッドフォードの若気の至りや、
それを見守りながら若さをのびのびと発揮させるポール・ニューマンの余裕、
二人を支える大勢の仲間たち。
充実の条件が揃っています。

非情なはずのギャングの親玉が可哀相なぐらいどん臭かったり、
ロバート・レッドフォードを執拗に追う警官が哀れなほどツイてなかったり、
そういう設定も面白いです。

最近は週末になるたびにDVDで映画やTVドラマを観ています。
いい映画を観ると楽しい気分になれるし、
そのままの勢いで自分も前向きに過ごせるので、
健全な生活を送るためにも
これからも週に一本ぐらいのペースを守っていこうと思います。

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2009年3月 6日 (金)

『U2 3D』

映画を観たという日記を時々書いていますが、
ほとんどDVDです。

映画館に観に行ったのは、
最近ではストーンズの

  『Shine A Light』

がありますが、
それ以前で言うと、

 2008年
  『ペレを買った男』(2月)

 2007年
  『チャプター27』(12月)
  『酔いどれ詩人になるまえに』(9月)
  『善き人のためのソナタ』(3月)

 2006年
  『ストーンズから消えた男』(9月)
  『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(9月)
  『プロデューサーズ』(4月)
  『ノー・ディレクション・ホーム』(3月)
  『ブコウスキー:オールドパンク』(3月)

だけです。
予告などで知って面白そうだなと思っても、
やっぱり映画を観に行くのは高いイメージがあります。
前売りを買ってもそれほど安くないし、
映画の日に行くか、レイトショーを見るか、
そんなことを考えるまでもなく、
たいていの場合、観に行くことを諦めてしまいます。

そんな中、明日から公開予定の

  『U2 3D』

は気になります。
2006年に行なわれた「ヴァーティゴ・ツアー」の南米公演の模様を
デジタル3D技術を駆使して収録したものということです。
飛び出すやつです。
臨場感に溢れているやつです。
これはぜひ観てみたいです。

U2といえば、98年の「ポップマート・ツアー」だったと思いますが、
大阪ドームのチケットを無事に取ったにも関わらず、
他に用事ができて泣く泣く友達に譲った苦い経験があります。

「ヴァーティゴ・ツアー」はTVでやっていた2005年のシカゴ公演を観ましたが、
最近の動くU2はほとんど観たことがないので、楽しみです。

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2009年3月 5日 (木)

かまけない。

10年ぐらい前、ぼくはどうしても翻訳家になりたくて、
張り切っていました。

当時は翻訳学校にも通っていたのですが、
その時に見ていただいていた先生は、

 もっと社会人として経験を積んでからでも遅くない

と言って、ぼくを落ち着かせようとしてくれました。
おっしゃる意味はよく分かったし、
それはその通りだと今でも思うし、
今もそういう意味での社会経験は全然足りないと思うけど、
それを補う努力の方法はあると思います。

そのためにも、
好き嫌いせずに広く興味を示す好奇心と、
その中でもいくつかの分野に関しては
深い知識とできれば経験を身につけようとする姿勢が必要です。

それは社会人であろうと学生であろうと、
翻訳を本気で志す者であれば持ち得るはずの姿勢であり、
不可欠なものだと思います。
ぼくが翻訳家になるために東京に行くことを決めた理由でもありました。

10年以上経って、翻訳に対する情熱は失っていないつもりでも、
実際の翻訳や営業やそのほか色んな日常生活にかまけて、
いつの間にかその姿勢に少し甘えが生じていたような気も、
ちょっとだけします。

一日10ページとか、そういう具体的な目標をクリアするのは当然として、
浮ついて調子に乗った目標だけに振り回されないようにしたいと思います。

そう思って、色々考えています。
楽しみです。

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2009年3月 4日 (水)

チームワーク。

昔、ギターの練習をちょっとだけしていたことがあるのですが、
ギターの練習をするようになってから音楽の聴き方が変わりました。

というとちょっと大げさな言い方になってしまいましたが、
ギターを弾くことがどれだけ大変かということが身にしみて分かったので、
たとえばCDなんかを聴いていても、
ギターの音を追いかけるようになったのです。
それは当時のぼくにとってとても大きな変化でした。

ギターの音を聴きながら、当然ボーカルも聞こえてくるのですが、
ボーカル中心に聴いている時とは明らかに違って聞こえ、
不思議な感じがしたものです。
ボーカルは水の中で聞いているみたいに遠くの方で歌っているように聞こえるのです。

翻訳をしていると複数の登場人物が出てきますが、
それとよく似ているかもしれないなあと思うことがあります。

全ての登場人物に命を吹き込むために、
全ての登場人物になりきるというか、限りなく寄り添うようにしているのですが、
一度に複数人が出てくると、
けっこうてんてこ舞いになります。
よっぽど器用に立ち回らないと、ごっちゃになってしまうのです。

そこで、今日はギターの音を中心に追いかけよう、というように、
特定の登場人物の立場に立つことを優先するのです。
そして次の推敲の時には別の登場人物の立場に立って……、
と同じことを登場人物の数だけ繰り返すのです。

もちろん、一人ずつ独立して存在しているわけではなく、
それぞれの関係なども重要な要素なので、
一人ずつの視点からだけ推敲していてもダメで、
全員分が終わったところで全体を俯瞰するように推敲し直すのですが、
そうすることで誰か一人でもおろそかにしてしまうことなく、
全員をきちんと登場させ、
一つの作品を作り上げるのが狙いです。

まさにぼくの分身たちによるチームワークです。

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2009年3月 3日 (火)

早歩き。

しかしいつまでも寒い。

昨日、今日と、極寒のフィンランドでも使わなかった使い捨てカイロを、
部屋の中で握りしめていました。

以前、ポケットの中でカイロを握りしめすぎて袋が破裂し、
ポケットの中が鉄粉だらけになったことがあります。

ぼくは手も足もすぐに指先が冷たくなるので、
たとえば顔とか腕とかがかゆくなって、
ちょっと掻こうとするだけでも覚悟を要します。
レジでお金を渡したりお釣りをもらったりする時も気を遣います。
タッチセンサー式のスイッチが反応しないこともあります。

だから寒いのは寒いからというだけでない理由であんまり好きではないのですが、
歩くのが速くなる点は、寒い時期のいいところかなと思います。

股関節をがくがく使って、
足首でぐいぐい地面を蹴って、
肩は寒くて強ばっているので肘から下だけぶんぶん振って、
暖かい日なら15分ぐらいかかっていた駅までの道のりも
寒い夜には8分程度で着きます。

ぼくはけっこう早歩きが速い方なんじゃないかと実は思っています。
子供の頃なら誰かに声をかけて競争したと思うし、
実際に兄に何度か挑戦してことごとく負けたんだけど、
それは小六と中二の違いであって、
37と39となった今は負けないんじゃないかなと、
幼稚なぐらい負けん気の強いぼくは一人で勝手に思っています。

だけど今さら誰かをつかまえてそんな競争をするわけにもいかないので、
本当に速いのかどうか、答えは吹く風の中、といったところです。

寒い日には寒さを楽しむ方法を探しながら過ごし、
あったかくなったらあったかくなった喜びをめいっぱい噛み締めようと思います。

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2009年3月 2日 (月)

納豆ライフ。

最近、納豆にはまっています。

納豆に初めて出会ったのは大学生の頃でした。
それまでは食べた記憶も食卓に出た記憶もありません。

大学生の頃、その日の授業が全部終わって食堂で本を読んでいると、
友達がやって来て隣りでご飯を食べ始めたのです。
体育会系の友達で、筋肉質で体格もよく、
納豆をかけたご飯をおいしそうにかき込みながら、

 やっぱ、納豆やで。

と言っていたのです。
名言です。

そして「体にいい」という言葉にめっぽう弱いぼくは、
実際に健康そのものの友達の言葉を頭から信じ込み、
当然のように次の日、

 やっぱ、納豆やな。

と思いながら食堂で納豆を食べてみたのですが、
食べられなかったのです。
それでもおいしそうにかき込んでいた友達をイメージしながら、
気を取り直してその次の日にも食べようとしてみたのですが、
やっぱりどうにも苦手で、ダメだったのです。

それが一度目の挑戦でした。

それから社会人時代にも、
再び学生に舞い戻っていた時代にも、
そして比較的最近、おそらく一年ぐらい前にも
チャレンジしたのですが、
いずれも未遂に終わっていました。

そして何がきっかけだったか、
さらに最近、半月ほど前だったと思いますが、
スーパーでちっちゃいパックに入った納豆を買って食べたところ、
自分でも驚いたのですが非常においしく感じ、
ねちゃねちゃと最後まで食べることができたのです。

過去に挑戦した時は量が多かったのかもしれません。
このちっちゃいパックに入ったやつは、
もしかしたら納豆初心者向けのものなのか、
量も控えめだし、ちょっと甘いように思います。

「体にいい」ものをまた一つ食べられるようになったことで嬉しくなったぼくは、
納豆の幅を少しずつでも広げるべく、大胆かつ慎重に、
パックの中で納豆を覆うフィルムをなくし、
さらにタレをゼリー状にして小袋までなくし、
小袋を開ける時にタレが飛び散る心配がなくなったと評判のやつに手を出し、
またしても成功を収めたのです。

今では二代目納豆として、うちの食卓にはほぼ毎日、
黄金のねちゃねちゃが乗っています。

好き嫌いはない方がいいけれど、
無理に克服しようとして辛い毎日を耐え忍びながら過ごすよりは、
時々思い出したように軽い気持ちで食べてみれば
どういうわけか食べられたりするということもあるので、
あっさりと諦めて時宜を待つのも一つの手だと思います。

今は納得の納豆ライフを楽しんでいます。

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2009年3月 1日 (日)

最強プレイリスト。

先日は思わず、

 「ジャーン、プっ!」

と叫んでしまったわけですが、
その時に聴いていたプレイリストは、
去年の10月に「雨」「月」をテーマに作成したプレイリストに続いて作ったもので、
その時のぼくの個人的な心情や、清志郎さんたちに対する想いなど、
今のところちょっとうまく表現する自信のない複雑な気持ちを託し、
盛大にぶち込んだ全28曲です。

 01. 君が僕を知っている  "The Day Of R&B"
 02. Oh! Baby  "OK"
 03. すべてはALRIGHT(YA BABY)  "ハートのエース"
 04. 宝くじは買わない  "Best Of The RC Succession 1970-1980"
 05. 雪どけ  "Have Mercy!"
 06. 彼女の笑顔  "Have Mercy!"
 07. はぐれた遠い子供達へ  "DADA"
 08. 口笛  "MAGIC"
 09. デイ・ドリーム・ビリーバー  "MAGIC"
 10. 上品な猫みたいな  "MAGIC"
 11. 夜の散歩をしないかね  "Super Best"
 12. メッセージ  "Super Best"
 13. 世間知らず  "Memphis"
 14. 世界中の人に自慢したいよ    "さようならEMI"
 15. Baby何もかも  "KING"
 16. 約束  "KING"
 17. Eden.(instrumental)  "SOSが鳴ってる"
 18. 仕草  "GOD"
 19. JUMP  "GOD"
 20. 魔法を信じるかい?- Do You Believe In Magic? -  "Present #55"
 21. 花びら  "夢助"
 22. 残り香  "夢助"
 23. 雨の降る日  "夢助"
 24. あいつの口笛  "夢助"
 25. スローバラード  "完全復活祭 日本武道館"
 26. LIKE A DREAM  "完全復活祭 日本武道館"
 27. 雑踏 at Blue Note 東京  "完全復活祭 日本武道館"
 28. 魔法を信じるかい?- Do You Believe In Magic? - (Reprise)  "Present #55"

まさに最強プレイリストです。
曲順は収録されているアルバムの発売日順に並べただけなのですが、
とてもしっくりきています。

どんな時に聴いてもやる気が湧いてきます。
やる気を貫く勇気も湧いてきます。
だからどんどん歩き出して歩き続けたくなるのですが、
一方で立ち止まってみたくもなります。
表現様式としてのボキャブラリーの奥深さをしみじみと痛感するのです。

ボキャブラリーというのはぼくにとって永遠のテーマでもあるのですが、
限りなく答えに近いはずのその鍵は、

 「誠実さ」

にあるような気がします。
借り物や雰囲気ではなく、
実感を伴う実体的なものです。
いつの間にかそんなことを考え出してしまうのです。

毎日を豊かにしてくれる音楽には本当に感謝です。

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